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2005/09/18

当事者性の回復その1

ものすごく大きなテーマに取り組んでみたいと思います。


おととい、NPO法人里親子支援のアン基金プロジェクトというのを紹介されました。今日は引用ばかりになりますが、ご紹介ということでご容赦ください。

アン基金プロジェクトとは・・・

 里親になろうとする人、里親、里親OB、里子、里子OBを支え、援助し、社会に里親支援制度を広めることを目的として活動しています。
 里親家庭で育った子ども達は、18歳で公的援助が打ち切りになり、里親解除となります。しかし自立後も精神的、経済的に里親を拠り所にしています。
 1997年に、里子達を育て上げ社会に送り出した里親たちが、自立資金集めに立ち上がりました。
 ゼロから出発し現在は里親会員だけでなく善意ある多くの方がたに支えられて、2004年NPO法人として歩き出しました。


「アン」はもちろん赤毛のアンのことですね。彼女は幼いうちに両親が亡くなり親戚をたらいまわしされた後養護施設に行き、やがて幸運なことにグリーンゲイブルスのクスバート家に引き取られることになります。あの本、昔はアンの立場からしか読めなかったのですが、最近は引き受けたマリラやマシューの気持ちになって読み返すことがあります。わが子ではないアンを育てていく過程で、マリラやマシューはアンの突拍子も無い行動に振り回されます。またあるときはアンのことを疑ったりします。子育てなんかしたことが無い独身同士のマリラとマシューは、しかしやがてアンのことをわが子のように誇りに思うようになります。アンは本当に突拍子も無い事をする子で、おそらく施設ではその有り余るエネルギーのために厄介者になっていたに違いないのですが、グリーンゲイブルスでのびのびと育てられることによって彼女はとても感受性豊かでいろんな意味で頭の良い女性に育って行きます。

さて、当事者性の回復と言うタイトルですので、それにまつわる話を。このアン基金プロジェクトのパンフレットに「うーん」とうならされるような言葉が書いてあります。ハリール・ジブランと言う人の書いた「預言者」の一節です。


あなたの子どもはあなたの子供でもない
彼らは人生の希望そのものの息子であり、娘である、
彼らは、あなたを通じてくるが、
あなたから来るものではない
彼らはあなたとともにいるが、あなたに属さない
あなたは彼らに愛情を与えてもいいが
あなたの考えを与えてはいけない
何となれば
彼らは、自分自身の考えをもっているからだ
あなたは、彼らの体を家に入れてもいいが
彼らの心をあなたの家に入れてはいけない
何故なら、彼らの心は、夢の中でさえ
あなたが訪ねてみることも出来ない、
あすの家にすんでいるからだ
あなたは、彼らのようになろうとしてもいいが、
彼らを、あなたのようにしようとしてはいけない
何故なら、人生は、後戻りもしなければ、
昨日とともに、ためらいもしないからだ
あなたは弓であり、
あなたの子どもは、それから送り出される
生きている矢である


当事者性の回復と言う問題は、夜回り先生の隠れた問題意識でもあり(水谷先生は「自分は子ども達をしかったことが無い」とよくいいますがそれがこれに当たると思います)、べてるの家の問題意識でもあります。
それは現代の大人や健常者と言われる人々への痛烈な批判でもあります。
これからこのテーマを、折にふれて扱っていきたいと思います。


アン基金プロジェクトのお問い合わせは
アン基金PROJECT.
〒173-0022
東京都板橋区稲荷台12-3-102
TEL/FAX:03-3962-5214
メール:anne-kp@jcom.home.ne.jp


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