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2005/08/10

失敗を恐れず

日経夕刊によると、民主党の岡田代表は「税金の無駄遣いをやめていく。3年間で10兆円の歳出削減を掲げたい」と述べたとか。歳出削減するなら郵政を民営化してよ。

野党が与党のようなお茶濁しを言っているのがおかしいですよね。十八番をとられてますね、小泉。

小泉の政治手法は独裁的でヒトラーのよう・・・と言う人もいて。それは議員にとって、役人にとってはヒトラーかもしれませんが、その民意を問う為に解散したのだから、納税者に取っては全く逆です。ヒトラーなんていう人は永田町の「ムラ掟」に麻痺してしまったんじゃありませんか?

安定とは先送りでしかありません。つねに変化し続けるのが本当の意味での安定だと思います。御室仁和寺でみて好きになった言葉があります。「古き泉は新しき水」

安定を求めるのは革新が怖いから。誰だって未知の世界に船で漕ぎ出すのは怖いに違いありません。しかし、出奔し、ぶつかり、悩み続けることこそが生きることではありませんか。日経新聞で戦後60年の中で最も大きな事件はと問うたら「バブル崩壊」がトップだったそうです。そう。まさにあのとき社会秩序が大きく変わったのです。高度経済成長が完全に終わり、右肩上がりのものの発想が通用しなくなったのです。しかし政府はその幻想を続けて見させようとして、公共事業をばら撒き、国債だけで700兆もの借金をつくりました。これが「先送り安定」の代金です。誰が返すんですか?

革新が怖いのは失敗が怖いからではありませんか?しかしノーベル賞ものの発明だって膨大な数の失敗の上にこそ成り立つのです。失敗することによって、「こうすればうまくいく」と言うのが見えてくるのです。

若い人が安定を求めて「公務員」になろうと、親に大金をはたかせて専門学校や予備校へ行っています。しかし、公務員が安定しては困るんです。以前書きましたが、市町村独自の税収と市町村職員や議員の給料がほぼイコールだそうです(穂坂邦夫(志木市長)著:市町村崩壊 スパイス刊)。のこりは交付金です。借金ですよ半分以上が・・・。いいんですか?

違う目線で考えましょう。今国会で少年法の厳罰化の法案が上程されていました。(障害者自立支援法案とともに廃案になりました)犯罪が低年齢化凶悪化しているから厳罰で臨むというこの考え方。これで子どもは育つんですか?子どもなんて失敗して当たり前でしょう。失敗を許してあげることが子どもを育てるということなのではありませんか?失敗したら「いいんだよ」を言ってあげましょう。そう、「夜回り先生」のせりふです。でも「夜回り先生」は、罪は償わせますよ。大事なのは償えば、あとは「許す」のです。

すべてが「失敗できない」(ような気がする)社会になっています。一つ失敗すればリストラですか?息詰まる社会ですよね。「癒し」と言う言葉が流行していますが、それは「許されたい」と言うことなのではありませんか?頭をなでてもらって「よしよし、大丈夫。いいんだよ。次頑張ろう」といってもらいたいのではありませんか?大人でさえ子供の時にいいんだよを言ってもらえていない、だから自分の子どもにも失敗を許さないのでは。それで子どもたちは行き詰まっているのではありませんか?いい子を演じようとして、出来なくて、非行にはしったり、ひきこもったり、リストカット、集団自殺しているのではありませんか?ドラッグをやっているのではありませんか?

うつ病をはじめとする精神疾患は人間関係での無理がたたって起こります。仕事のストレスによる軽いうつなら治ります。いや他の重い精神障害だって治るんです。ただ世の中の人が期待するような治り方ではありません。精神疾患の患者は、病気でつらいのに「仕事をしなくちゃ」「家族を養わなくちゃ」「家事をしなくちゃ」「期待通りの子どもを生んで育てなきゃ」とがんばります。病気でない人以上に「頑張って」いるんです。そして階段を這い上がろうとして無理してまた悪化。動けなくなって休む。動けるようになるとまた頑張る。そしてまた倒れる。

そうやってなんども這い上がろうとして失敗して、いつの日か必ずあきらめます。「いい子」「いい夫」「いい妻」「いい上司」「いい部下」「いい○○」・・・。そのときこそ治る時なんです。そこが一番の山なんです。つまりありのままの自分に「いいんだよ」を言って「許す」のです。

失敗を繰り返してはじめて達する境地です。だから「うつ病になってよかった」と俳優の竹脇無我さんはいいます。分かったんですよ、等身大の自分が。

すごくとんでもない方向に話がずれたように見えるかもしれませんが、ちがいます。同じです。失敗を恐れないで日々チャレンジするんです。それは政治も病気も子育ても一緒なんです。失敗を恐れず。

わかりますか?小泉は自分の政治信念だけなんです。議員同士の馴れ合い、安定にノーをいっているんです。そして「変えよう」と本気で言っているんです。

失敗するかもしれません。でもこのまま放置すればこの国の借金は膨れ続けパンクして、全世界に影響を与えます。ロシアやアルゼンチンの国債デフォルトの何倍ものインパクトが日本国債のデフォルトと言う事態にはあるんです。すすむしかありません。失敗を恐れず。


#ちょっと強引でしたかね・・・。少しだけ反省。辛口のご意見甘んじて受けます。

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コメント

郵政民営化・小泉政権についての見方はなんちゃんとは違うのですが、失敗できない社会になってしまっているというのはまったく同感です。
僕は、アメリカ流グローバルスタンダードの弊害だと感じています。

投稿: nog. | 2005/08/12 06:28

はじめまして。

違う考え方もあるかな。。。と思うところが少しだけありました。

>犯罪が低年齢化凶悪化しているから厳罰で臨むというこの考え方。これで子どもは育つんですか?子どもなんて失敗して当たり前でしょう。

子供は失敗しながら育ちます。そのとおりです。
しかしながら少年法で処罰対象でない年齢であることを十分承知の上で犯罪を犯す子供たちもいまるのです。
「失敗」なんて簡単な言葉ではひとくくりにできない犯罪がたくさんおきています。
罰があるから犯罪を見合わせる・・。
それが正しいかどうかはまた別の次元の議論としても、「許す」で「子供が成長してゆく」なんて思っているのであれば甘い考えと思いました。

>いい子を演じようとして、出来なくて、非行にはしったり・・・

非行の原因はそれだけではありません。
これも「ひとくるみ」にしてほしくはありません。


投稿: るぅく | 2005/08/14 21:17

コメントありがとうございます。

○nogさん
政治を精神疾患や子どもの置かれている状況に結びつけたのは強引でした。反省しています。グローバルスタンダードと言う名前のアメリカ流資本主義には今のところ対抗しうる理想的な社会経済システムがありません。せめてヨーロッパの国々を参考にしながらいかに弱者や子どもをフォローするか考える必要がありそうです。
○るうくさん
これも議論の余地のあるところだと思います。
ただ自分は水谷先生の考えに同調したいです。「おぎゃあと生まれた子どもが初めから犯罪者を目指すのか?」自分たちが知る以上にこの国は貧富の差が広がり、環境に恵まれない子どもたちが多いようです。かりにるうくさんのお考えに一歩歩み寄ったとしても、一度前科者にした子どもは、再生不能なのでは・・・。償うことの大切さを理解させながら社会に送り出す考え方のほうが、社会から犯罪をいくらかでも減らす一助になるのではと考えます。

投稿: なんちゃん | 2005/08/16 22:18

悲しいことばです。親として。

子供が少年院に入ったことがあるからです。
そして今こどもは一生懸命働いています。
新しい環境で。
もうすぐかわいらしいお嫁さんがやってくることになりそうです。

再生不能ですか。そうですか。
あなたに、なにがわかる。

投稿: るうく | 2005/08/17 00:29

○るうくさん
再生不能は言葉足らずでした。申し訳ありません。深くお詫びします。そうですよね、再生不能だったら何のための少年院かということですよね。

投稿: なんちゃん | 2005/08/17 07:23

はじめまして。

少し気になったところがあります。
あきらめた時が治る時だというところ。

「治る」ということが期待できない人もいます。
そういう人は病気と共存していかなくてはなりません。
この場合「治る」ことをゴールにすると、非常に辛いものがあるかと思います。

精神疾患と一口に言っても様々で、いろんなケースがあります。
私もその辺の表現については、頭を悩ませることがあります。

病気と上手に付き合っていくことも、「ありのままの自分を受け入れること」の一つかな、と思います。

論点がずれていたら、言ってくださいね。

投稿: ののか | 2005/09/01 16:45

ののかさん、ようこそ。

ののかさんのおっしゃることと自分が言っていることはほとんど差が無いようです。自分も病気と上手に付き合っていくことが「あきらめる」ことの一つかなと思っているのですが、「あきらめる」=「ありのままの自分を受け入れること」と言って良いと思います。

表現に関しては難しいところがありますね。少なくとも自分は、生涯薬を飲み続けるのでも仕方ないと思っています。自分は曲がり角にぶつかって、あきらめて曲がって、また曲がり角にぶつかってというのを繰り返しているような気がします。それでもそれが自分の生き方であり、曲がるたびに人と結びついていけているような気がして、最近気に入りだしているところです。

投稿: なんちゃん | 2005/09/03 21:21

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