不妊治療
昨夜は失礼しました。引きずるかなと思ったのですが、幸い大丈夫のようです。(注:このあたりは21日に書いています)
月曜日22:00からのラジオ、NHKジャーナルは今週おやすみで、ホリデージャーナルという名前で土曜日にやっている特集みたいな番組でした。そこで取り上げられたのが不妊治療です。
不妊治療に関してはわさびさんがすてきな奥さんなれるかな.でご自身の体験を克明に書いておられますが、わさびさんは何でも明るく捉える文章を書かれるので、それほど悲壮感もなく自分も「大変だな」と思うくらいだったのです。
しかし、ラジオで取り上げられた話はかなり深刻なものでした。まずは保険が効かないということ。そのために治療費が高額になるのです。その高額の医療費を捻出する為に、(本当ならゆっくり気持ちも穏やかに休んでいれば成功の確率も高いのに)働かざるを得ない人。これは治療費や生活費の為に無理して働いては病気を悪くしているうつ病患者と似ていますね。
もう一つは心無い一言がプレッシャーになり、体の具合にも影響を与えるという事です。不妊治療の場合例えば義理の親が「早く孫の顔を見たい」といったりする。うつ病なら会社の上司が「薬なんかに頼っているからだ、気合で治せ」とか。いやいや、心無い一言もっといろんな場面があるでしょうが、似ていると思いませんか。ちょっとこじつけっぽいですか?そう感じるとしたら自分の伝え方が悪いです。ラジオで聞いたとき自分は「そっくりじゃん」とおもいました。
番組では北海道にすむ女性の話を取り上げていました。この方は地元の病院の産婦人科に長らく通ったのですが、妊婦さんは予約が効くのにそれ以外の人は予約が効かない、それで予約患者がすむまでずっと待たされて、やっと診察を受けられたかと思うと医者が変わる度に(病院だと大学病院から派遣されている先生が診ることが多いのでちょくちょく換わるんですよね)全然違う診察結果になる。業を煮やしたその方は5時間半かけて(多分札幌の)専門病院へ通うことにしたそうです。そうしたらもう全然違ったそうです。看護師さんの応対から違う。そしてご自分の納得の行く形で治療を受けることが出来たそうです。その方は「もし専門病院に行かなかったら、あれも出来たのでは、これはできなかったかと、ずっと後悔の日々だったろう」と振り返っていらっしゃいました。
番組では厚生労働省の担当者に「なぜ保険を効かす事が出来ないのか」取材していました。「成功確率が高くなく保険治療として適当でない」との回答だったと思いますが、大分県の産婦人科医は「成功確率は十分あるので保険適用すべきだ」との意見でした。
日にちがたつうちに記憶がおぼろげになってきます。本当は録音しておけばよかったのですが、思い立ったのがちょっと遅かったのです。メモも不十分で、申し訳ありません。問題点だけでも記事として残したいと思い、ここまで書き上げました。ご意見、不十分な点のご指摘などお待ちしています。
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コメント
はじめまして。
私は、結婚して8年目、7年間の不妊治療の末、長女を授かりました。
7年間の不妊治療の間、もっとも考えていたのは「治療・受精・着床・妊娠」といった技術的な事でしたが、度重なる治療の失敗は、精神をズタズタにしました。
そんな折り、地元のつくば市に、子授け信仰が多いことを知り、夫婦で巡り歩きました。「子宝小枕」「子連れの獅子」「子授け観音様」等々・・・
ちょうど参加していた商工会の観光関連の集まりで、同じ境遇の、しかし微妙に違う3人でホームページを作成して、この子授け信仰を紹介しようと活動していました。
結果、神懸かりのようですが、3人とも、1年以内に子宝に恵まれたのです。
私は、不妊治療7年目にして長女が誕生。
M氏は、10年ぶりの第3子(最初が双子のため、2度目の出産)が誕生。
K氏は、娘さんの不妊治療6年目にして、初孫誕生。
正直なところ、3人とも自慰的な活動でした。でも、やっぱり諦められなかった。
そんな思いが、子宝信仰に伝わったのかな?と思っています。
実際に子供が産まれてみると、「一人の人間の人生を産む」という事に、人間が技術的に働き掛けられる部分は、意外と少ないのではないか、と感じています。妻が切迫流産を起こして緊急入院した絶望的な夜、理論的に考えれば考えるほど、救いのない現実に打ちのめされ、血染めのジーンズを前に息を詰まらせていました。でも、その時、何か大きな力が護ってくれた気がしています。
私は神秘主義者ではありませんし、医療技術を否定する者でもありません。単純に、子宝を願い続けた経験のある者の目で、つくばに豊富に存在する「子授け祈願の風習」を多くの人に紹介してゆきたいと思っています。
もし、私の感じた「大きな力」を感じてもらうことが出来たら。
一度、ホームページに遊びに来て下さい。
気分を変えてみるのは大切なことだと思います。
「つくば子宝孫宝」
http://www.rinzo2.jp/~njkmmy/w_t-baby/
投稿: ロッキー | 2005/09/30 20:57
ろっきーさん、いらっしゃいませ。
自分も神秘主義者ではありませんが、確かにそういうことってあるんだと思います。だいぶ話が遠いですが、最近の研究で痛くないと思って受けた注射は本当に痛くないということが実証されたなんていう話も聞きます。気休めというと悪い意味にとられますが、気を休めることも必要でしょう。
しかし7年間の不妊治療、ロッキーさんも大変だったでしょうが奥様はとてもつらかったでしょうね。ロッキーさんの目に見えぬ心配りもあって、いろいろな要素がかみ合っての結果でしょうね。ホームページのほうもゆっくりと伺います。
投稿: なんちゃん | 2005/10/02 21:56
なんちゃんへ
ご配慮ありがとうございます。
辛いのはやはり女性ですよね。
他人の目は、やはり原因を女性に向けて考えてしまうし、女性自身も自らの原因を大きくとらえてしまう。さらに周りに対しては、子供を、孫を抱かせてあげられないのは、自分の責任だ、と自分を責めてしまう。
そして街に出れば、親子連れのほほえましい姿に対して、反した存在のように自分自身を責めてしまう。
でも、それらの内なる思いを払拭できる考え方や、キーワードなんて無い。
だって、赤ちゃんが欲しいんだから。
出口の1つしかない、大きい暗い迷路みたいでした。
私たちの活動が、きっかけや、支えになることを願います。
投稿: ロッキー | 2005/10/03 11:39
ロッキーさん、こんにちは。
女性は本当につらいと思います。たまたまこの記事にトラックバックしてくださっているわさびさんのブログの最近の記事でわさびさんと読者さんがつらい思いを分かち合っておられます。「「生物として失格」とか「私はぽんこつ」などという言葉を見るにつけ、本当に並ではないという気がします。
単に気休めとしても本当に少しでも気が休まるならそれに越したことはないでしょう。ロッキーさんのおっしゃるようにきっかけや支えになってくれれば幸いだと思います。
投稿: なんちゃん | 2005/10/05 22:15