なぜ諭旨免職?
@nifty:NEWS@nifty:前室長が裏金で株取引=カネボウなどに2400万円-経産次官が発表(時事通信).
この事件、空いた口がふさがらないとはこのことでしょう。
まず10年以上前から経済産業省が調査研究費の「残余額」と言う形でいい加減な経理処理をして裏金を放置していたこと。不正な株取引だけでなく幹部への接待費用にも使われていたそうです。
カネボウ株のインサイダー取引(関係者しか知りえない情報をもとに株価上昇の確実な銘柄に投資して闇収益をあげること)もひどい。産業再生機構の支援の下で経営再建を目指していたカネボウの株で幹部が一儲けしていたということは誰の為の国主体の経営再建策だったのかという問題だといえます。
ここにも間接的にマスコミの問題が隠れています。JR社長をつるし上げるくらいなら経済産業省の次官と大臣を呼んで怒鳴ってみろ、某記者。
次官が「極めて遺憾。情けなくて涙が出るくらいの思い」といっている国家的不祥事なのに、記者会見での説明がそのまま報道されています。JR事故のときのように関係者にぶら下がって詳細を取材してほしい。だれでもわかるようにからくりをきちんと解説して欲しい。これだけの不祥事を起こしながら、なぜ当の前企画室長を懲戒免職ではなく諭旨免職にしたのか、甘いんじゃないかと突っ込んで欲しい。
「報道の自由」と言う言葉を弱いものの取材を正当化するために使うマスコミ。本当はあなた方に与えられている「報道の自由」はこうした国家権力の不正などをきちんと報道する為の自由なのですよ。履き違えていませんか。
次官と官房長(社長と副社長)が監督責任を問われるという事態の重さをみんなが知る権利があります。知るべきです。なんでこれっぽっちの記事にしかならないのか・・・もっと調べて分かりやすく伝えろマスコミ。
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コメント
解雇官僚の開き直りが怖かった だけでしょう
投稿: 油脂面蝕 | 2005/07/03 12:52
うん、結局はそういうことでしょうね。氷山の一角だという事ですよね。官僚といわれる人々の倫理観はどこへいってしまったのか。(もちろんまじめに仕事をしている人を自分は具体的に知っています)
投稿: なんちゃん | 2005/07/05 05:57