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2005/05/31

遠く感じる

最近の自然保護に関する話題は、特に九州・沖縄に多い気がします。いや、青森・岩手県境の産廃問題などもありますが・・・

有明海の諫早湾干拓工事の差し止め請求を福岡高裁が認めませんでした。この結果干拓工事が再開されましたが、高裁判決で差し止めにあたっての工事と漁業被害の因果関係の証明に関してより高いハードルを設けたのは、国民の権利を守る為の裁判所の判決としては妥当性を欠くのではないかと思います。

有明海と言うのは遠浅なので沿岸も海洋性気候と言うよりは内陸性の盆地気候のようです。福岡より夏暑く冬寒いというのが筑後地方の印象です。むつごろう、見たことありますか?そばで見るとかわいいですよ。写真にとってもどれがムツゴロウだか分からないくらい、干潟のどろと一緒になっていますよ。有明海の海苔は今期収量は戻ったものの品質面で以前の状態には戻っていないようです。それは行き過ぎた干拓と、有明海に注ぐ川に相次いで出来たダム、そして川の流路の直線化など数々の土木工事の結果だといわれています。遠浅であるだけに他の海より影響が出やすい・・・しかしそれだからこそ「宝の海」でもあったのです。

五木の子守唄で有名になった熊本県の最奥部川辺川ダムの問題も決着が付いていません。諫早湾と同様、農業用に計画された工事ですが、今時代が変わって必要がなくなったのに治水、洪水対策と称して続けられる工事。

そして沖縄。普天間飛行場の移転候補地として挙げられ、地元の人が座り込みで予備工事を阻止している名護市の辺野古。ここは行ってみると、本当に静かないいところです。海もきれいで、確かにジュゴンも気持ちよく泳げるだろうと思われるところです。アメリカから「移転地には不適当なのでは」との発言がつい先日出ましたし、話題には事欠かないのに、その存在は陽炎のようです。

関東に住んでいるとこれらのことが遠い遠い別世界の出来事のように思えます。全国ニュースとして報じられてもバックボーンの説明が無いから無関心で終わってしまう。詳しい解説は全国紙でも載っているのですが、概して西部版(九州と山口県まで)にしか載っていない。地元の関心は高いのに、そのエネルギーが関東では全くうつろに感じます。(ちなみに沖縄県では全国紙の印刷所が無いので琉球タイムスと沖縄新報しか読めません。全国紙は郵送になります)

海外に目を向けるのも大事だとは思うのですが、自分の足で国内をいろいろ見聞してみませんか?日本国内も広いです。海外に出るのとひけをとらないくらい豊かな出会いや思い出が出来ると思います。多くの人がそれを共有することで、無意味な自然破壊に対する目も磨かれてくると思うのですが・・・。

ニ ノ チ カ..の沖縄ジュゴンを助けたい(4)にトラックバックします。辺野古に関することがいろいろ分かります。ぜひご一読ください。

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コメント

なんちゃん、どうもありがとうございます
ダムによる自然の破壊は人間が思うよりもダメージが大きいかもしれませんね
一度壊してしまったものをもとに戻せないだけに胸が痛いです

辺野古のニュースも私も遠いところからやきもきして見ています

こういったニュースは新聞やテレビからではなかなか伝わって来ないのですが
ブログやグリーンピースのメーリングリスト、そういった実践に戦っているひとの情報がこうやって手に入るようになってきた時代だけに、それがうまく生かされて声になっていくといいなあと思ってます

投稿: にのちか | 2005/05/31 18:09

にのちかさん、いらっしゃいませ、こんにちは。

福岡に一時住んだ時、東京が異常な街に思えたものでした。人も物も情報も集まりすぎで混沌とした街に思えた記憶があります。この物や情報や人の波をかき分けながら自分の欲しいもの、欲しい情報、出会いたい人にぶつかるのは至難の業だと思っていましたが、ブログをやり始めて、これはいいメディアだなと思っています。

つながっていくことで思いがけない声の束になって行くかもしれませんね。はじめて半年で、徐々にそういう手ごたえを感じつつあります。

コメントありがとうございました。

投稿: なんちゃん | 2005/06/01 10:35

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