自閉症と言う障害
自閉症とひきこもりはよく混同されるそうですが、全く違います。自閉症は先天的な脳の障害で、引きこもりは後天的な要因が原因になるとの事です。
昨年の日本テレビで光とともに・・・~自閉症児を抱えて~.というドラマがありました。自閉症と言う障害についてはこのドラマが出会いだったのですが、ドラマで伝えられたことは当然全部ではありませんでした。
自閉症による障害は大きく2つ挙げられます。
まずひとつは言葉の問題です。自分の感情を言葉に置き換えることがとても難しく、赤ちゃんが泣くのと同じように言葉にならない叫びになってしまいます。成長すると名詞は比較的理解できるようになるそうですが、形容詞を使った表現は困難を伴います。副詞や助詞も難しいようです。例えば「これは時計です」と言う文章は理解できるのですが、「これはつまらなかった」と言う文章は理解できにくいのだそうです。
もうひとつは認知に関する問題です。明るさや音、手触りといった感覚的なことが一通りでない認知のされ方をするといいます。ある人は、ふつうの人が聞けばごく小さい雑音でも耐えられない轟音に聞こえたり、またある人は滑らかな机の表面がとてもざらざらした感じに捉えられたりします。
自閉症は高機能・中機能・低機能にわけられます。これはIQによる区分です。高機能自閉症の子どもは環境にさえ恵まれれば、医者になる人も出るくらい普通の人と変わりがありません。ダウン症児とちがって外見にも特徴はありません。しかし人間関係がもたらす複雑な感情を理解することが出来ません。自閉症児は部分に注目してしまい、場面全体を総合して理解することが困難なのです。ですから集団の中における暗黙の了解などといったものも理解不能なために、多くの子が一般の子どもたちのクラスの中に入ると「ちょっと変わった子」と認識されていじめにあったりするそうです。外見が全然違わないので、普通の子どもたちも彼らを理解することが出来ず、そのために自閉症児が人知れず傷つくことも多いのだそうです。そのために人間関係が怖くて外に出て行けなくなることも多いといいます。
現在普通に執筆活動をしている方のインタビュービデオを見ましたが、やはり学校時代はいじめにあい、何度も「死ね」といわれたそうです。「死ね」といわれるたびに彼女はそれをローマ字に直し英語にしてみたそうです。
死ね~shine~シャイン~輝け・・・何度も何度も自分は「輝け」「輝け」といわれているのだと思って歯を食いしばったそうです。関係性を結ぶのが困難なので「自分は宇宙人だ」と言っていたし、そういう言い方をする人が多いそうです。
リンクしているドラマのホームページでも詳しいことを知ることが出来ます。ぜひご覧ください。広い意味では100人に1人発症する病気だそうですのでひと事ではないと思います。
続いて「音楽療法」について書きます。少々お待ちください。
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