白熊先生の個展
自分の高校の先輩であり、自分の参加した劇団「電気曲馬団」で美術を担当されたこともある小林俊介さんの個展が5日まで銀座の画廊で開かれていました。
小林さんは当時自家用車のカーエアコンに「白熊くん」を使われていて、そのステッカーが車に貼ってあったことからいつしか我々の間で「白熊先生」と呼ばれるようになりました。と言ってもご本人は極めてスマートで「熊」と言う雰囲気は微塵もないのですが・・・。今は山形大学で教鞭をとっていらっしゃいます。
白熊さんの絵を見るのはとっても久しぶりで、前に見た流れとは随分変わっていました。以前はサイ・トウオンブリ(だったかな)と言う作家の流れで線を様々に配置した作品だったのです。今回の作品は面白いんです。はじめに画廊に入るとビタミンカラー1色に塗られた作品の数々が目に入るのです。ところがしばらく画廊でのんびりして目が慣れてくると、べた1色に見えた作品が実は様々な絵の具の色で構成されていることが分かってきます。さらに額縁のないその作品を横から見たり下から見上げたりするとその塗られた絵の具も均質に塗られているのではなく、その塗られた色の中に実に微妙な「間」があるのが感じられるのです。
観覧に見えるお客さんの多くが、絵を正面からしばらく眺めて帰ってしまうのだと白熊先生はおっしゃっていました。
それにしても銀座と言う街は自分にはとても縁遠い街です。友人・知人の個展やグループ展を見に行くか、一時派遣会社の登録で通ったくらいで、なかなか足が向きません。でも小学生ぐらいの頃は親に連れられて良く行きました。10月になると大銀座祭りというのがありまして、そのイベントの一環で神社めぐりと言うのがあって裏道にも入ったりしました。金春稲荷の脇には、金春湯という銀座では有名な銭湯もありまして、入ったこともあります。
その銀座で画廊めぐりをするというのは、ちょっと自分には出来ない趣味です。知らない人の絵の飾られたギャラリーは入りにくくて・・・。もともと絵の知識もないからなのですが。美術館へ行くのは楽しいんですけれどね。
そんなわけで、本当に久しぶりに銀座の画廊で楽しく過ごしたひと時でした。
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