« 夜回り先生の講演 | トップページ | 先ほどの記事ですが »

2005/03/02

なくなると困ります。

またこの記事かいな?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、お付き合いください。

先日来何度も取り上げております32条(通院医療費公費負担制度)の問題です。同じ内容を書くことになりますが、少々事情がありますのでご容赦ください。

自分はうつ病(昨年の入院時の診断書は「抑うつ状態」)をわずらって5年半になります。最初の1年ちょっとは会社に籍をおきながら治療していましたが、退職するころには「今日は○時に行きます、すいません」「今日は全くダメで休みます」と、出勤日でもその日にならないと体調が分からず、毎日会社に電話していました。もちろん責任ある職責は勤まらなくなっていました。

それで退職し、自宅療養をしていたわけですが、当時は3年くらいでなんとか快復するものと思い、貯金を取り崩しながら生活&通院をしていました。くどいようですが、自分のうつの原因は両親の問題でしたので医者にも別居を勧められて、今のアパートにうつりましたし、資金援助を受けることも全く考えられませんでした。初めの頃親の家(あえて実家とは言いますまい)へやむを得ない用事で行ったことがありますが、バス停を降りて歩こうとしたら、足が自分の意思とは反対に後ずさりするのです。自分では前へ進もうとしているのにですよ。足を上げると前へ行かずに後ろへ行く。信じがたいかもしれませんが本当のことで、自分でもびっくりしました。

病気が長引いて一時親の家と接点を持ちますが、その結果薬を大量に(なんと200錠)飲んで救急車で運ばれます。その薬は命に別状のない薬でしたが、結果として入院と言うことになりました。それが去年の事です。幸い元気に働いていた頃にこんなことになるとは思いもしないで生命保険に付随の医療保険に入っていましたので、入院費はカバーできました。しかし大学病院でしたから一応気持ちが安定した段階で退院となり、それからその病院に通院しています。入院時に処方が変わり、薬代が随分とかかるようになりましたが、32条のおかげで自己負担5%ですんでいましたからなんとか通院を続け、投薬を受けることが出来ます。

「抑うつ状態」と言う診断ですが、主治医は「労働は困難、しばらくは完全に休養しその後まずデイサービスから」と指示しました。うつという病気はそれほど軽いものから重いものまであるということです。

現在は主治医の勧めもあり精神科のワーカーを目指していますが、全日制の学校へ1年通う必要があり、今の体調では完全にムリなので来年の入学、再来年の就職をめざしていることは前にも書きました。

新制度に関して丁寧に解説してくださっているブログがありますが、それを読んでも自分がどうなるのか分かりません。

はっきりしていることは、自分は(病気の状態によりますが)あと最低2年は働けません。貯金で行くしかありません。その上に学校の費用が概算で130万円かかるということです。32条の制度がなくなって医療費が6倍(5%→3割負担)になるというのは全くの想定外です。3割負担だと医療費が毎月1万円を越えてしまいます。

なくなると困ります、32条。再就職して自立していく為にお願いですからなくさないでください。

|

« 夜回り先生の講演 | トップページ | 先ほどの記事ですが »

自分の事」カテゴリの記事

精神通院公費負担制度」カテゴリの記事

コメント

TBありがとうございました。記事の収集に伺いました。
なんとか、署名と一緒に提出してもらえるようお願いして参ります。これからもどうぞ宜しくお願いします。

投稿: crusader | 2005/03/02 18:05

こらーるたいとうへ届けてくださりありがとうございました。crusaderさんの活動には本当に助けられました。お互い病人ですから、これからもムリなさらずに。よろしくお願いします。お返事つけるのが遅くなり失礼しました。

投稿: なんちゃん | 2005/03/09 11:40

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: なくなると困ります。:

« 夜回り先生の講演 | トップページ | 先ほどの記事ですが »