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2005/03/10

GMS(総合スーパー)はすべて負け組

ダイエーのスポンサー企業に丸紅を中心とするグループが内定しました。

かつて自分が就職活動をしている頃、総合スーパーは5強(ダイエー・イトーヨーカドー・西友・ジャスコ(イオン)・ニチイ(マイカル))のほかにユニー・平和堂・イズミ・フジ・イズミヤなどの地域スーパーが全国展開や地域拡大を目指して群雄割拠している時代でした。長崎屋がすでに左前になっていました。長崎屋は総合スーパーになる過程で食品を直営にしなかったことが響いていました。高度経済成長時代に衣料品でのし上がり、食品を扱うのは格下との意識で臨んだ為の失敗でした。

自分がある会社に入社し紳士衣料の担当になってから10年は、衣料品が年毎に売れなくなり食品のウエートが高くなる現象が続いていました。衣料ではユニクロや大手ジーンズショップ・紳士服専門店などの台頭、住居用品では圧倒的スケールのホームセンターの台頭、そして無印良品を始めとするコンセプチュアルな専門店などが総合スーパーの利益の源泉である非食品の売り上げを奪っていきました。ほとんどの既存店が前年売り上げを毎年割り込み、新規出店によって売り上げの増大を図ってきましたが、相対的に利益率の低い食品の売り上げウエートがどんどん高くなり、総合スーパーはほとんど利益の出ない体質になっています。勝ち組といわれるイオンとイトーヨーカドーでさえ本業の総合スーパーは苦戦を続けており、両者ともグループのカード会社やコンビニやショッピングセンターの運営会社などの利益でグループを支えています。

これからの総合スーパーは食品でいかに利益を上げるかと言う課題と、支持されている専門店を取り込んでショッピングセンターとしての魅力を高めるとともに、そのショッピングセンターの大家として賃料収入を得ていくという課題の2つを解決する必要があるでしょう。そのために勝ち組2社が新店をショッピングモール形式で出すのは「さもありなん」と思わされます。実際イオンの北戸田、与野、盛岡、ダイヤモンドシティキャラ(川口市)やソレイユ(広島市)といった新しい店は専門店がメインのような店作りになっています。(ここから一部補足)今までは総合スーパーにテナントがぶら下がると言うのがショッピングセンターの形でしたが、これからは魅力ある専門店を集客の柱にして、ついでにスーパーでも買い物してもらうと言う形になりますね。

ダイエーにはそういう新しい形態のショッピングセンターを運営するノウハウは全く無いでしょう。そういう意味では唯一売り上げの伸びている食品を中心に事業再生を図るというのはとても理にかなったことだと思います。イオンでもヨーカドーでもウオルマートでもなく丸紅がスポンサーになったというのはそうした業界事情をよくよく考慮した選択だったと思います。

今後日本でもアメリカのように消費の形が二極化し、ハイクオリティのブランドショップのような業態とエブリデイ・ロープライスの業態だけが残り、中間の価格帯で戦う店は淘汰されていくでしょう。決して安くはない商品、しかし取り立てて付加価値もない商品を扱う総合スーパーは、ますます厳しい荒波にさらされていくものと思います。

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