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2005/02/02

空猫さんと夜回り先生

空猫の存在証明書: 夜回り先生

先日ご紹介した黄緑リボンキャンペーン(厚生労働省はカウンセリングにも健康保険を適用してください)のことはこの空猫さんのブログで知りました。自分も実はカウンセリングにはお世話になっていまして、ひとつは催眠療法で3~4時間かけて幼児時代からの嫌な思い出ひとつひとつにパッチをあてていくような作業でした。5回通って「怒る・泣く」が出来ればかなり楽になりますといわれたのですが、自分は「怒る」ことしか出来ませんでした。それが1回15000円でした。クリニックの5分診療に比べたらとてもお値打ちだと思いましたが、保険が効かないので全額自己負担でした。

それはさておき、今度はこの空猫さんのブログで夜回り先生のことを知りました。さっそく取り寄せて読んでみました。「夜回り先生」の話は何度かテレビ等で取り上げられているそうで、昨年2月25日初版の本が4月15日で九版とものすごい勢いで増刷されています。中身は1時間半ほどで読んでしまいましたが、重い重い内容を含んでいると感じました。

実は昨日山梨にいるじぶんのいとこ(女性)が週末のたびにリストカットしていると言う話を聞いて、調子良かったのがドヨーンと沈んでしまいました。その光景を想像したら空猫さんのブログのことが思い浮かんで(状況は違うのですが)重なって見えてしまってとてもつらくなってしまいました。空猫さんが夜回り先生の本にはまったようなので、何か自分の気持ちに答えがないかと思って、むさぼるように読みました。自分の家ではつらくて横になってしまうので、えいやと体を起こして、本来は社労士の勉強をしなければならないのにテキストの代わりに本を持っていって学校で読みました。答えがなければ自分が社労士資格とってもソーシャルワーカーになっても無意味なような気がしたのです。

簡単にかいつまんで紹介しましょう。この方は横浜の定時制高校の先生(現在は退職)なのですが、授業を終えてから横浜の街中を歩いて、夜の街で傷つきながら過ごしている子供たちに声をかけては彼らの声に耳を傾け、あるときは学校や仕事を紹介し、あるときは暴力団から体を張って子供を守ったりという話なのです。そこには愛に飢えた子供たちの姿が生々しく描かれています。ちゃんとした(大雑把な言い方ですが)親の元で愛されて育つ子供がいる一方、様々な理由で親の愛を十分に受けられなかった大勢の子供たちが孤独を胸に抱きながらドラッグやシンナー、暴走族といったものに居場所を求めようとするのですね。

  いじめも、リストカットも、ひきこもりもみんなそうだ。失われた愛情が再び誰かによって満たされるまでその行為はやめられない。一人の力ではどうしようもないのだ。(夜回り先生P133)

  「夜回り」によって救われたのは、私自身だ。
  夜の街で苦しんでいる子供たちから、私は生きていることの素晴らしさ、誰かの為に何かできることの喜びを教わった。
  同時に、多くの大人たちと敵対することになった。世の中には汚い大人が多すぎる。大切な子供たちを昼の世界から排除する大人、大切な子供たちを夜の世界へ引きずり込もうとする大人、何もしないくせに「子供を救いたい」と言っている大人・・・。私はそういう大人たちが許せない。(P212)

少年犯罪の低年齢化、凶悪化に罰を持って抗しようとする大人の姿がさぞ醜く見えることでしょう。何もしないくせに「子供を救いたい」と言っている偽善者は自分ではないかと思ったり。

幸い薬物依存の子供も専門の病院に入院することで快復することが出来るのですね。そして何とかしたいと思っている医療関係者はいることが分かりました。そして愛だけでは依存症などの病気は治せないことも分かりました。でも退院してからの生活にはやはり愛が必要なことも。

空猫さんの記事に自分が付けたコメントのやり取りを引用します。


空猫さん、こんにちは。

自分へのこだわりを捨てる・・・
人のために生きる・・・
優しさを配る・・・

この言葉は空猫さんは「まだ」取り組まなくていいのでは、と思います。大変な思いをされているからやはり自分を愛するところからはじめないとダメでしょう(自分もそうでした)。自分を本当に愛せるようになってくると、次第にこだわりもなくなるし、人の気持ちも少しずつ分かるから優しくなれるし人のために生きてみようと言う気になると思います。分かったようなことを言って自分も出来ているかどうかわからないけれど、確かに自分がいると実感できるまでは自分を愛することに徹しても良いと自分は思います。

投稿者: なんちゃん (1月 30, 2005 03:43 午後)

>なんちゃんさん

自分を愛するってどういうことなんでしょう。
わかりませんねぇ。
自己愛は強いと思いますけどそれとは違うんですよね?
そもそも愛する愛されるってのがどういうことなのかわかってないみたいなので・・・(-_-;)

投稿者: 空猫 (2月 1, 2005 06:49 午後)

空猫さん、こんにちは。
自分を愛すると言うのは自分のダメなところ、許せないところ、人からだめと言われて傷ついているところなどあらゆる自分を「いいんだ」と受け入れる事です。自分は最初これを催眠療法でやりました。難しいことかもしれませんが。
あとは一刻も早く一人暮らしできることを祈っています。今の環境では空猫さんつらすぎです。

投稿者: なんちゃん (2月 2, 2005 03:09 午後)


自分は余計なことを書いているでしょうか?ブログというかすかなつながりしか持たない自分はこんなことをコメントすることしか出来ません。本気で向き合うなんてこともムリでしょう。偽善なのかなと言う思いが自分を苦しめます。頓服も効かなくて病院に行きたいと思ったりしました。そもそも32条の一件で自分は署名を集めることしか出来ない。それでも体の調子が悪くなる。自分の事で精一杯のはず。それなのにいとこのことも引き受けようとしたりして。途中で投げ出したら2度といとこは自分の事を信頼しないでしょう。

なんだかこうした自分の心の葛藤を文章にして残さないと、そして意見や批判を聞かないと自分は前へ進めないと思ってしまいました。それで今晩は徹夜のつもりでこれを書いています。

もう一件関連記事を書きます。よろしければお付き合いくださいますように。


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コメント

こんにちは。
いつも来ていただいてありがとうございます。
今回は記事にしていただいて恐縮です。

んー、実体があるのかないのか曖昧なネットの世界で、本気で向き合おうとすること自体が無理があるような気がします。
と言われたらオシマイでしょうか(汗)

なんちゃんさんのことを否定するつもりは全くないのですが、夜回り先生を読んで思ったのは、相手を理解しようと無理に頭をひねるより、
「完全にはわかってあげられないけど、いつもそばにいるからね」という言葉や態度を与えることが大切な人もいるのではないか、ということです。
愛に飢えてる人々は、小難しい理屈が通用しない場合もあると思うのです。
たぶん肌で感じて生きてるタイプだから。
心が未成長だから子供と同じなわけです。

相手に何が必要かは、ケースバイケース、人それぞれなので、病んでいる人が全員そうだとは言えませんので、その点ご理解くださいませ

私も夜回り先生についての記事をまた書こうと思っています。

では、これからもよろしくお願いします!
コメント遅くなっちゃってごめんなさい。

投稿: 空猫 | 2005/02/12 17:50

空猫さん、ようこそお越しくださいました。
確かにネットの世界で本気で向き合うのはムリでしょう。ムリだけれども何か出来ないかと言う思いでいっぱいになります。

いとこの件で、彼女が見ている「うつ病克服会」というサイトに「もがく物の掲示板」というのがあります。ここで様々な人がつらい気持ちを吐露しているのですが、レスをつける人たちは「大丈夫ですよ」「私がいます。あなたがいなくなったら困ります」「そばにいますよ。手をつないでいますよ」といって励ましています。ネット上ではその気持ちを伝えることに集中したほうがいいのかもしれませんね。ご意見ありがとうございました。

空猫さんの記事は人に訴える力があるので良くお邪魔しています。心配することもありますが、自分も応援していますので、つらいことはどんどん吐き出してくださいね。

投稿: なんちゃん | 2005/02/13 06:33

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