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2005/02/13

「べてる」と「夜回り先生」が問いかけるもの

最近ご紹介した「べてるの家」と「夜回り先生」の両方が訴えていることがあります。それは今の世の中の窮屈さの原因は、失敗を認めないことだとしている点です。

統合失調症の人も援助があれば普通の生活を送れます。しかしやはり病気ゆえに時として「幻聴さん」とうまく付き合えなくて自分の周囲の物を軒並み壊してしまったりと言ったことはあるんです。それもありだなと許容する心が「べてるの家」の人たちにはあります。

一方「夜回り先生」の訴えもそれに通じます。子どもたちの様々な失敗に対して「いいんだよ」と言い続けます。「昨日までのことは、みんないいんだよ。」と。ただ「おれ、死にたい」「わたし、死にたい」と言う声に「それだけはダメ」といいます。死んでしまったらそこで終わってしまうから。だから「今日から、水谷と一緒に考えよう」といってくれます。

競争社会では一度の失敗が命取りになることがほとんどです。いや命取りになるとせかされてひとつの価値観に押し込められているのではないかと思います。ですから一度失敗すると、絶望感に襲われます。周囲の人間もそのことを責め立てます。

ですが本当にそれで終わりなのでしょうか?うつ病のような精神疾患になって、医者にかかるだけで「踏み外したようだ」と思った、といとこは言います。実は自分もそうでした。会社にばれないようにわざと遠くの医者にかかったりしました。でも負けない人間なんてまずいないでしょう。挫折を経験しない人間なんて実は貧しい人生経験しか積んでいないのだと、今だから自分も自信を持っていえます。挫折しても「それも自分」と受け入れた上で、その延長線上に発展形を求めていくことが必要だと思います。

「勝ち組」「負け組」と言う嫌な言葉もはやっていますが、負けた先には絶望しかないのかと言うとそうではなくて、実はそこに「与えられた価値観」にとらわれない、実に豊かな生き方がまっていると思います。

ただ失敗については、ただ無罪放免と言うわけには行きません。「べてる」では、発作で備品や施設を壊した場合実費弁償です。「べてる」のメンバーのうち、修理に携わる部門の人たちから請求書が回ってくる仕組みです。「夜回り先生」では、犯罪を犯した場合や非合法ドラッグを使っていたときなどは「先生」が付き添い、警察へ向かいます。犯したことには自分で責任を取ると言う態度が、それ以降の暮らし方・生き方に大きく作用してくるのです。

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