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2005/01/26

グランドデザイン案

今日は学校へ行った後、自分が通えるようになったら通いたいと思っている福祉系の専門学校の学校説明会に行きました。

以前は漠然と幅広くソーシャルワーカーと言うものになりたいと思っていたので社会福祉士の説明を聞きました。社会福祉士の担当する分野は子供から高齢者まで幅広いので仕事の幅も広く、就職先も多岐にわたる分求人数も多いという話だったのです。

今日は精神保健福祉士の説明を聞きました。社会福祉士と似たような仕事(資格)なのですが、精神科の疾患を持つ人を対象にする分だけ専門的知識と技術が求められ、その割りに分野が狭いので就職口もあふれるほどあるというわけではないそうです。それでも実習先へ就職したりいろいろでなんとか仕事には就けるそうですが。

その就職口の説明の中で、担当者の口から「グランドデザイン案」と言う言葉が出たので、自分はドキッとしました。「グランドデザイン案」こそ32条(精神科通院医療費公費負担制度)の改悪を伴う厚生労働省の理念なき福祉政策案だからです。担当者の言うのには「グランドデザイン案」に、入院の必要はないのだが受け皿がないため「社会的に」入院している7万人の人を今後10年で0にしようという施策があるため、今後社会的受け皿となる施設が増えて精神保健福祉士の活躍の場も広がるでしょうと言う話だったのです。

しかし、もう少し良く話を聞くと、現在はこんなご時世なので(どんなご時世だ?)費用が圧縮されて受け皿施設の設置ペースも鈍っている、そのために今は就職口が必ずしも多いとはいえないのだということなのです。

おいおいちょっと待てよ。今作れない物がこの先作れるのか?2008年には故小渕元総理のもとで財政大盤振る舞いしたときの10年もの国債130兆円を借り替えなければならないのです。このころが最もこの国がやばい時期なんじゃないかと指摘する本がちまたにあふれています。財務省も危機意識があるらしく10兆円から30兆円を前倒しで借り替えようと模索しています。

先回の年金改正法みたいに「ウン十年もつ」とか掛け声かけて、もうほころびが生じている政策もあります。今作れない物はずっと作れないのではないでしょうか。たしかに7万人が退院して通院になれば健保財政はだいぶ楽になるのでそれを推進するというのは正しいです。しかしその通院医療費の公費負担を削減する、しかも削減のほうが先ですよ。7万人退院したら精神科の病院の中には困るところも数多くあるでしょう。組織的に抵抗されても必ず10年で退院させられるのか。退院して通院に切り替えていく患者を支える制度をどうするのか。頭の中を「?」がぐるぐるまわっています。

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