希望格差社会
おかげさまで今日は朝から調子よく過ごせました。
さて調子の良くなったところで、日曜日の新聞(日経)を読むと
政府の経済財政諮問会議が今春まとめる「日本21世紀ビジョン」の中間報告案が22日までに明らかになった
とのこと。
目指すべき2030年の将来像
「好感度第1位国家」世界中の人が「訪れたい・働きたい・住みたい」と思う国
「健康寿命八十歳社会」高齢期も生涯現役で自立・充実した生活を過ごせる社会
「等身大公共革命」小さく効率的な政府を実現。民間が広範囲で公共サービスを担う
うーん。本当にこんな社会が出来ればいいなと思います。25年後ということは自分はまだ働かなければならない年齢だ。
避けるべきシナリオ
労働人口減少で経済が停滞、悪循環に陥る
財政再建が進まず、国債価格が急落。増税が民間の足かせに
中国主導で東アジア経済統合が進展。グローバル化に乗り遅れ
国内の経済格差が拡大。将来に希望を持てない層が滞留する希望格差社会が到来
全部心当たりがある・・・。
ここで希望格差社会なる言葉が突然登場したのですがどういう意味かなと思ったら、同じ日の筑摩書房の広告にそのものずばり「希望格差社会」と言うタイトルの本の広告が載っていました。サブタイトルが「『負け組』の絶望感が日本を引き裂く」とあって、
中流は崩壊した。
「5年後の生活の見通しも立たないのに50年後の生活の心配が出来ますか」
とあります。確かにこの「鳩ヶ谷雑記」を書き始めていろいろな現象に注目するにつれ日本に住む人のなかの二極化が進んでいるという実感があります。経済格差も学力も、その他さまざまなものさしにおいて真ん中がへこんで、二つのこぶが出来るような図式になっていやしないでしょうか。「希望格差社会」とはそういうことを言うんでしょうか。ちょっと本を読んでみたくなりました。
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コメント
はじめまして。余計なお世話かと思いつつトラックバックしました。この本についてコメントしているブログは、結構あると思います。
投稿: 中年単独者 | 2005/01/26 23:29
ありがとうございます。TBをいただいたので読ませていただきコメントを書き添えました。とても鋭い社会認識だと思いました。ますます本を一読したくなりました。
投稿: なんちゃん | 2005/01/27 00:38