« ニュースとは・・・ | トップページ | また、うなりました。 »

2005/01/10

しつこいようですが。

たびたび同じ内容を書きまして申し訳ありません。ただなんとかこれを読んでくださっている方に実情を知っていただきたく、今回はいくつかのリンクをごらん頂いたあと、自分の状況を補足したいと思います。
社会人必読の闘病&癒し追求記録?: 32条改悪断固反対!
REaL:32条を考えよう!
32条をこれから申請する方へ
Doblog - 何となく社会福祉 ─ 実務版 -
憂鬱な喫茶店(支店) - そろそろ本腰で
32条見直し断固反対!

あまり多くても読む気がしないでしょうから、このくらいにしておきましょう。

以前ご紹介したホームページいのたまメンタルヘルス会議室を主宰していらっしゃる井ノ瀬珠美さんが「お金で悩まないこころの治療生活」(飛鳥新社・平成13年刊)の序文でこう書いていらっしゃいます。

  精神疾患は、人をビンボーにする病気である。
  一回ごとの治療費は、保険証を使えば大したことはない。だが、精神疾患の治療は時間がかかる。その間に、病気で働けなくなったら?家事が出来なくなったら?不登校のままだったら?
  こうした状態が長引けば、当然、本人は焦る。「この先、どうなるんだろう?」と言う不安が日増しに強くなり、それがますます病状を悪化させていく。時には収入を減らし、失業を生み、家族関係を壊すことすらある。
  この悪循環は、決して珍しくない。むしろ頻繁に見られる現象で、合併症といってもいいほどなのだ。

そうなんです。他の病気と決定的に違うのは金銭的な負担のせいでさらに病気が悪化したりするケースが多いという事です。全部がとはいいませんが経済状態と病状がリンクするんです。さらに言えば、この病気は最悪死に至ると言う事です。自殺というかたちになりますから病死とはいえないようにも思えますが、自殺者や未遂者の多くがうつ病を患っているといわれます。結果的に病気の為に自傷行為に及ぶのです。それからお金に詰まって自殺する人も多いですよね。だからこの病気とお金は合併症といっても良いということなのです。そういう意味で公費負担制度は重要な役割があると思います。

もうひとつ考えたいのが、先のブログのなかにあったように家族が理解してくれない、あるいはできないケースです。自分の山梨の叔母が一応の理解は示しても最後まで納得できなかったように、どうしても病気とは認めてくれないあるいは認めたくない家族がいたりしたとき。今回の改正案では世帯の所得が一定以上あると32条適用除外になるようですが、病気を理解できない家族が怠けているとしか見えない子供、配偶者にいい顔をして病院に送り出すことは無いでしょう。それでさらにお金がかかるとしたら。通院はまだ3割でもなんとかなるか(ならないケースが多いと思いますけど)と思えば、薬代ですよ。高いんですよ。井ノ瀬さんは序文の中で自己の体験談を語られています。中学3年でお父さんが亡くなり、お母さんには娘が精神疾患だと考える余裕も無かったが為、家族には内緒で自分の小遣いを使って病院に通ったものの劇的な効果はなく、結果的に治療者と大ゲンカした後、睡眠薬自殺を図ったそうです。公費負担制度が使えたならば、家族に負担をかけず(嫌な顔をされず)治療を受けることが出来ます。

自分も正直なところ会社を辞めたときには退職金を合わせ数百万円の貯金がありました。しかし親と同居することを病気が許さなかった為、また感情の問題もあって、独立しアパートを構えて自活するのをすべてその貯金でまかなってきました。はじめは2~3年で治るだろうと思っていたのです。ところが、はや6年目。貯金はとうに尽き結局親の仕送りでなんとかやっている状態です。親との間の感情的なわだかまりを取るような心理的な治療を受けたこともあって、なんとか仕送りをもらえる心理状態にはなったのですが、いまだに同居は出来ません。体が拒否します。父が定年後も働ける技術を持っていて年金以外にも収入があるから仕送りできると言う幸運もありました。他の患者さんの話を聞くにつけ、自分はまだ恵まれていると思わずにはいられません。

しかし、以前も紹介しましたが大野裕氏の著書「うつを治す」(PHP新書111)によれば、うつ病は再発しやすい、再発すればするほどさらに再発し慢性化しやすい、薬を減らすと再発しやすいなどの点が指摘され、発病に至るエピソードが二十歳前におきた患者には生涯服薬するように勧めているというのです。自分はこれにあたるでしょう。

このような理由で自分は改めて、今回の32条改悪には反対の意思を明確にしておきたいと思います。

なお、今回リンクさせていただいたサイトにはすべてトラックバックをつけます。TBつながりでこちらをごらんになった方の為に再度いのたまメンタルヘルス会議室をご紹介します。役立つ情報と充実のリンクでとても使いがいのあるサイトです。ぜひご覧になってみてください。

|

« ニュースとは・・・ | トップページ | また、うなりました。 »

うつ病」カテゴリの記事

コメント

昨夜は完全に不眠症だったので、この記事に影響を受けて
記事を1本書き上げてしまいました。

私も心理的な問題から親との同居は出来ず
それどころか、親からの支援も受けられません。

このままでは自殺かなと、頭の中をよぎる事もありますが
何とか頑張って生きてます。
無理のない範囲で、反対運動の輪を広げていきましょう。

投稿: MS07B3 | 2005/01/10 14:36

はじめまして。TBいただいていたのに、気づきませんでした。すみません。(最近、こんなことばっかりです(汗))なんか、書きっぱなしで恐縮ですが、「精神疾患は、人をビンボーにする病気である。」という指摘について、思い当たる節は多々あります。
今後ともよろしくお願いします。

投稿: Polpo | 2005/01/13 17:53

MS07B3さん、コメントありがとうございます。そちらの方へコメントさせて頂きましたが、こちらでも。ムリは禁物とつぶやきながらやりましょうね。こんな病気になるのはただでさえまじめで融通の利かない人が多いんですから(自分を含め)

polpoさんいらっしゃいませ。今回の記事を書くにあたり、また参考にさせていただきました。TBもつけました。今後ともよろしくお願いします。

投稿: なんちゃん | 2005/01/15 01:49

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: しつこいようですが。:

» 今一度32条の問題点を整理してみる [社会人必読の闘病&癒し追求記録?]
そもそも32条とは ■正式には『通院医療費公費負担制度』といいます。 精神保健... [続きを読む]

受信: 2005/01/10 14:30

« ニュースとは・・・ | トップページ | また、うなりました。 »