借金(たぶんその1)
不思議な光景がうちの近所で展開されています。いや、見慣れてしまって不思議でもなんでもないのかもしれませんけれど。
うちの横は片側2車線の国道です。ですからいわゆるロードサイド店と言うのがいっぱいあるわけですが、すごい勢いで増えているのがサラ金の無人店舗です。テレビでコマーシャルを流すような大きなところから名前も知らんような小さいところまでやたらとあります。
通りがかりにそこを見ると、結構な頻度で人が入っています。金を返しているのか借りているのか分かりませんが、要は利用しているんですね。
なぜ不思議かと言うと、郵便局の定額貯金が年0.1%も金利がつかないというのに、年利29.2%などと言う高利のお金を借りているんですよ。29.2%と言う金利がどのくらいすごいかと言うと昔バブルになる前の1981年頃の郵便局の定額貯金の金利が7.25%でこれを10年預けると元金とほぼ同額の利子がついたんです。その4倍の金利ですよ。今住宅金融公庫(廃止にするらしいですが)の金利も3%を割っていたと思いますが、そんななかで29.2%の金利でお金を借りる人がたくさんいるんですよ。
自分の知っている人間が、この世界に手を出し3年で自己破産しています。雪だるま式と言うのはこのことだなと思いました。
実はこの年29.2%と言う金利は法律に違反しています。利息制限法と言う法律があってその上限金利は18%ちょっとなのです。なのになんで29.2%で商売が出来るかと言うと利息制限法は違反しても罰則が無いのです。29.2%を越えてはじめて出資法違反(あるいはサラ金規制法違反)と言うことで罰則がつく。そんな不思議なことがまかり通っているんです。
例えばサラ金で首が回らなくなって、弁護士のところへ行って任意整理を頼むとします。そうすると弁護士はまず利息制限法以上の金利は違法だから、その分はまけろといってまけさせちゃうんです。まずそうしてから具体的な整理にかかるんです。
以前の出資法は40.004%を越えないと違法にならなかった。それで商工ローン業者などがその金利でお金を貸しまくってもうけていました。「腎臓売らんかい」とかものすごい脅し文句で借金を取り立てていたあれです。あの日栄と言う会社は今でも「ロプロ」と名前を変えていますが東証1部上場企業です。あれが社会問題になって40.004%じゃひどいだろうということで29.2%になった。
もう世間ではあの「腎臓売れ」事件は忘れ去られたようですね。でもきっと似たようなことが世の中ではいっぱいあるとおもいます。法律は自分を守ってはくれません。自分の事は自分で守らないといけません。
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