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2004/12/14

演劇に魅せられて

事実婚・自宅出産・うつ病父さんの育児日誌で、うつ病の項目を拾うときれいに状況の推移が分かるように書かれていました。記事が増えてきたときこれは読みやすいなと思い、自分も連載ものをはじめてみようと思います。うつ病でそれをやると3歳くらいからやらなければならないので、今の自分を形成するに当たって重要な役割を果たした演劇について書きたいと思います。

さて、さいたま市の大宮駅西口にあるにょきっと建った高層ビル・ソニックシティへは埼玉県の方を中心に行かれた事のある方も多いでしょう。建物の駅側にはすり鉢状にへこんだところがあって地下1階とつながっています。ここはよくみるとまるいかまぼこのようなせりだしがありまして・・・実は国内ではとても珍しい野外劇場の形を整えています。

今から13年前の秋の暮れ。ここで無謀にも入場無料・投げ銭歓迎の大公演を企画した劇団がありました。電気曲馬団といいます。演じられるのはアポリネール原作の「月の王」。埼玉県文化振興基金助成事業となっているけれども、はてなにが起こるのでしょう。

お話は自分の小学校時代に飛びます。

2年生の途中で転校した自分は典型的いじめられ小僧でした。クラスの中心的女子軍団から「くさい・きたない」呼ばわりされていました。男子・女子と並ぶ机もわざとよけられ、ついたあだ名が「ぶんた」。一時は下級生からも「ぶんた」呼ばわりされていました。しかし今、新聞をにぎわすような陰湿ないじめではなかった気がします。確かに下駄箱の靴も隠された、自転車の空気は抜かれた、机の中に腐った食べ物を入れられたなどいろいろありましたけれど、「しかと」というのは無かったですね。

なまじあだ名なんかついたものだから近所で有名になりまして、クラス替えになっても「ぶんた」。当時は毎年入る子供の数が増えていましたから4年生ではとうとうプレハブ校舎になりました。冬の寒いこと。掃除の時間などだれもバケツに手を突っ込んで雑巾をゆすぎたくない。そこで自分は「しょうがねえなあ」と思い、みんなの雑巾を代わりにゆすぎ始めました。きちんとゆすいで欲しいから自分に雑巾を投げてくるような奴はいませんでした。しもやけあかぎれで手は真っ赤になりましたが、そのときに丁寧に来る物は拒まず受け入れていたせいか、いじめがやみました。勉強も難しくなってくる頃ですが、たまたま当時は良く出来たので次第にクラスの連中が分からないところを聞きに来るようになりました。これも来る物は拒まず、丁寧に教えていました。

そんなことをしているうちにいつの間にか仲良しも増え、6年生では図書委員長に選出されるまでになりました。(まあ、委員長といったってたいした用事はありませんが)これが自分の自信になりました。いまだにそうですが顔にはすぐでるくせに言葉ではなかなか出来なかった感情表現も少しずつできるようになりました。

中学ではとうとう学級委員に選出されました。当時はまあ、学校中荒れまくっていましたから本当は大変だったはずなのですが、呑気な性格で授業中はよくい眠り。休み時間になると必ず誰かが自分のところへ遊びに来ていました。これも来る物は拒まず、素直な性格だったからでしょうか。必ず誰かが来てくれる。こんなことも自分の自信につながりました。

やがて少しずつ自分の中に自信から派生して憧れが芽生えます。文化祭のときに、あんまり面白くは無いけれど舞台に立って表現をする演劇部。しかし自分の中学の演劇部は女子ばっかり。そんななか同じ学級委員をしていた英語部の部長が声をかけてきました。「人が足りないので照明を手伝ってくれ。」英語部は例年英語劇の発表をしていました。ここには男子もいたのです。手伝う照明のしごとというのはあるきっかけで電気コードをコンセントに差し、また次のきっかけでコードを抜くというもの。至極簡単な操作でしたが、本番では自分の役目のうまい下手で舞台のよしあしが決まるくらいの意気込みで臨みました。舞台がひけてから英語部の皆さんが打ち上げに招いてくれました。この高揚感。一度味わったら2度とやめられない感覚をこのときはじめて味わいました。そしてその高揚感が忘れられなくて、高校でとある決断をします。それが自分の人生を大きく変える決断になるとはまだそのとき気が付きませんでした。


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コメント

続きが楽しみです。

投稿: nog. | 2004/12/16 21:35

ありがとうございます。コマ割が出来ていないんですけれど、また調子のいいときに。

投稿: なんちゃん | 2004/12/18 17:53

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