電池が切れるまで
今年前半は、障害や病気をテーマにしたドラマが多く放送されました。「光とともに・・・自閉症児を抱えて」「電池が切れるまで」「オレンジデイズ」・・・どれも身につまされつつ静養先の叔父の家などで見ていました。
「電池が切れるまで」は原作本はなく、あずみの子供病院(だったかな)の院内学級の子供たちの詩集からストーリーがつむぎだされたのですが、子供たちのみずみずしいエネルギーと、医師や両親といった現実と向き合わざるを得ない大人たちの負のエネルギーとの対比に心を打たれました。難病の子供を持つ夫婦は離婚率も高いとか。親の愛を最も必要としている子供たちに取っては酷な話ですよね。
今年、半年ほど静養と言うことで山梨の叔父の家にいましたが、現地でサポートしてもらえるように病院で紹介状を書いてもらって、山梨大学の付属病院にも何回か通いました。ここにはやはり難病の子供たちが入院しているらしく、院内学級の看板がありました。ドラマを見ていなければあまり意識しなかったでしょうが、見ていたので「ここにもいろいろなドラマがあるんだろうな」と感じました。
近所の済生会川口病院では、小児科病棟の子供たちと定期的に遊んだりするボランティアチームがあるのだそうです。他の多くの病院でもそういったボランティア活動が行われているようです。ただ、重い病気の子供がいると両親の関心もそちらに向きがち。兄弟がいる場合など、その元気な兄弟のほうがあまり両親に構ってもらえずに心の傷を負ったりすることが多いようで、そうした子供たちを何とか救おうと活動している人たちもいるんだそうです。ただ、そこまで手が回る病院はごくわずかで、両親とお見舞いに来た兄弟が、控えのベンチでしょんぼりと座っているなどと言うことが多いのだそうです。(感染症の予防の為、小児科病棟には例え兄弟であっても子供は入れないらしい)
自分もそうですが、病気を抱えるとそれに伴っていろいろな社会的な問題も抱えざるを得なくなります。せめて電池が切れるまで、子供たちに温かい光が当たりますようにと願います。
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コメント
かんどうしました
投稿: ニモ | 2005/05/14 19:05
ニモさん、いらっしゃいませ。
とてもうれしい言葉です。ありがとうございます。消してしまう前に「てまえみそ」の記事をお読み頂ければと思います。ナイスタイミングのコメントでした。
かさねてありがとうございました。
投稿: なんちゃん | 2005/05/15 00:35